更年期だけでなく若年層にも増えている【冷えのぼせ】ご存知ですか?!その対処法教えます。

たいかん鍼灸治療院の患者様の声

寒い日なのに手足の先だけ熱くほてってしまったり、下半身は冷えているのに、顔から上はのぼせていたり

頭部が熱くなり、手先・足先の末端との温度差が大きい状態を『冷えのぼせ』と言います。

「年齢や体質的なものだから仕方ない」と諦めている人も多いのではないでしょうか。

実は『冷えのぼせ』は冷え症の一種で、冷え症が起こる要因を取り除くと症状が軽減したり予防したりすることができます。

また女性では閉経前後、すなわち更年期に出現することが多い症状ですが、最近は若年化していて2030代でも増えています。

今回は、『冷えのぼせ』が起こるメカニズムや、予防・対処法についてご紹介します。

冷えのぼせは冷え症の一種

冷え性 更年期障害 たいかん鍼灸治療院

『冷えのぼせ』は冷え症の一種です。

からだの冷えは、血の巡りが悪く、熱が均一に配られないことによって起こります。

冷え症には全身が冷える「全身型」、手足が冷える「四肢末端型」、上半身は熱く下半身が冷える「上熱下寒型」、ストレスで冷える「体感異常型」があります。「冷えのぼせ」は、このうち「上熱下寒型」にあたります。

その名の通り、手や足など末端は冷えている のに、上半身や顔がカッカと熱くなるのが『冷えのぼせ』です。

のぼせとは「突然からだがとても熱くなる」「熱っぽく、頭がぼーっとする」と言う症状です。

『冷えのぼせ』の場合は、あの状態が首から上だけに起こり、その一方で下半身など末端は凍えるように冷えている状態です。

のぼせ、発汗、冷えは3つで1セット

からだが冷えると血の巡りが滞って熱がまんべんなく配られず、特に血が巡りにくい下半身は冷えてしまいます。

そして反対に、血が溜まりがちな部分はのぼせやほてりが起こります。

顔が真っ赤にほてると尋常ではない熱さを首から上に感じますが、のぼせとほてりが急激に起こることをホットフラッシュとも言います。

のぼせに続いて、発汗が起こります。

『冷えのぼせ』の発汗で特徴的なのは、全身に汗をかくのではなく、首から上にかくという点です。

頭皮から汗が吹き出して、顔をつたってぼたぼたと垂れてくるような発汗です。

大量に汗をかいた後に襲ってくるのは、寒気です。

汗が蒸発すると熱が奪われて体温が下がるのは当然のことで、そのため上半身、特に首から上は汗をかくほど熱いのに、下半身は冷たく冷えているという『冷えのぼせ』の状態が起こります。

冷えのぼせは更年期のサイン?

浜松 たいかん鍼灸治療院 冷え性改善

冷えのぼせには女性ホルモンのエストロゲンが関係しています。

そのため、『冷えのぼせ』が起こりやすいのは、女性ホルモンの問題を抱えている人たち。エストロゲンの分泌が低下する閉経前後に出現することが多く、更年期障害の代表的症状の1に数えられます。

エストロゲンの分泌低下は、自律神経の乱れにつながります。

自律神経は血管をコントロールして体温の調節をする働きをしていますが、それが乱れることで「血管を拡張する」「汗をかく」という作用を引き起こします。

また、冷えの引き金は血の巡りの悪さですが、もともと女性は筋肉量が少ないことで血行が悪く手足が冷えやすくなり、更年期はさらに拍車がかかります。

これもエストロゲンの分泌低下による、自律神経の失調が原因です。

冷えのぼせの対処法

更年期障害

 リラックスして深呼吸する

『冷えのぼせ』の症状緩和には、リラックスして深呼吸することが有効です。

顔や頭がほてったりのぼせたりすると、突然たくさんの汗が出てきます。自分の意思では止められないため焦ってしまいがちですが、汗も自律神経がコントロールしているので、焦ることで一層ひどくなります。

ひとまず落ち着いて、大きく息を吸い込んでゆっくりと吐き出しましょう。

 

 ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かる

『冷えのぼせ』の症状緩和には、ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かることも有効です。

入浴には心とからだをリラックスさせる作用があります。

温めて楽になる人もいれば、むやみに温めると、のぼせや気分が悪くなるなど、逆効果となる人もいます。湯温は人それぞれ好みがありますが、適正温度は3840℃で、肌に触れたときにほっとする温度がベストです。

 

 刺激物を控え、ビタミン・ミネラル豊富な食事を意識する

冷えのぼせ』の症状緩和には、食事内容に気を配ることも有効です。

ビタミンBビタミンCEなどをたっぷり摂るように心がけましょう。

冬が旬の野菜は身体を温める性質があり、特に、ねぎ、生姜、ニンニク、かぼちゃ、かぶなどがおすすめです。反対に、ほてりや多汗を招きやすい、カフェインやアルコール、香辛料などの刺激物はできるだけ控えるようにしましょう。

我慢しないで早めの受診を

からだが冷えて血流が悪くなることで、栄養や老廃物の運搬が滞り気味になります。

この状態が続くと新陳代謝が下がり、体温を維持したり、食事を消化して吸収したりする機能もうまく働かなくなってしまいます。

ほかにもイライラ、頭痛、顔のほてり、肩こり、肌荒れ、運動によるダイエットの効果が出にくくなるなどの悪影響もあります。

免疫力がダウンし病気にかかりやすい・治りにくいからだになってしまうことも。

『冷えのぼせ』は頭部が熱くなり、手先・足先の末端との温度差が大きい状態を指しますが、顔のほてりに気を取られ、冷えていることには注意が向きにくいため早めの気づきが重要です。

 

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